カオスで壮大な世界を臨場感をもって味わえる〜群青のマグメル〜

未開の新大陸で探険家達の救助を生業とする主人公のヨウと、その仲間たちの活躍を描く探検ファンタジー漫画。(Wikipediaより引用

タイトルとコミックの表紙がなんだかダサく感じてあまり期待していなかったが読んでみると非常に面白かったのでおススメしたい。

 

この作品の特徴としてまずカオスで壮大な世界を見事に表現できていることを挙げたい。

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大陸の知的生命体

上のような得体のしれない生物や環境を多様に描いており、なにが起こるかわからない緊張感と未知への期待でワクワクさせてくれる世界が表現されている。

 

もう一つ大きな特徴としてここまで壮大なファンタジーであるにも関わらず、一方でドキュメンタリー番組であるかのようなリアルさがあることを挙げたい。作者が存在する漫画である以上、作者の思惑によってストーリーは進んでいくが、この作品はそれを感じさせない。例えば愛着の湧きそうなキャラや面白いキャラでもこの世界で弱ければ死んでしまう。作者の思惑とは独立してこの世界の冷酷な理が存在するかのようなリアルさがある。また週間漫画などで見られるような読者に媚びた展開などがなく、web漫画のように作者が描きたい世界観がぶれずに描かれているように感じる。この飾らないリアルさが奇妙で独特な生物達の生態や、登場人物達の行動に納得感を与え、壮大な伏線であっても、次の展開に対する期待がどんどん高まっていく。

なによりこのリアルさ故に、何気ない台詞であっても、溢れる愛情や燃えるような怒りが、読む者の心に染みるように伝わってくる。読者の中には無意識なくらい自然に登場人物に感情移入させられ、気がつけば心をえぐられるほど深く入り込んでしまった人も多いだろうと思う。。。。あのじじい。。。

 

以上がこの漫画の大きな特徴であり、HUNTER×HUNTERとの共通点であるように思う。HUNTER×HUNTERとの相違点としては、脇役達の行動の自由度だろう。HUNTER×HUNTERでは脇役達がそれぞの考えのもと自由に動いており、彼等の目的がはっきり示されているにも関わらずどうなるかわからない、先が読めないカオスさがある。一方群青のマグメルは4つの勢力がそれぞれほぼ一枚岩で、大抵はグループとして一貫した行動を取るのでHUNTER×HUNTERほどの複雑さはないと思われる。

 

 

 

ぷちゃお:もっとPRを上手くやればこの漫画めちゃめちゃ売れると思う。最初は富樫に似てるって嫌厭してたやつもここまで読めば絶対ファンになる。

匿名:謎が謎を呼ぶ にも関わらずこの勢い!この熱さ!1話からずっと読み続けているよ。最高に熱いジャンプ漫画だよ。

匿名:この作者は将来のジャンプの看板やな。 

匿名:うおおおおおおくっそおもしれえええええええええ!!!!!!

 

ジャンプ➕ 群青のマグメル 53話 コメント欄より引用