アルファとその根拠

アルファは集団の秩序を無視する。つまり、その集団の秩序のもとになっている権力を行使するための根拠となる力が効かない。

例えば

暴力という力によって秩序づけられた不良集団に対して、喧嘩最強の男はアルファになれる。貴族社会に対してそれ以上の権力を持った人間はアルファになれる。いじめっ子集団に対して学校での社会性に興味もなく、いじめられても平気な子供はアルファになりうる。

普通の人間なら抗えない力に平然と逆らってしまうのがアルファだ。その根拠には2種類ある。集団を支配する力以上の力を持つ、または力に影響を受けない人間だ。難しいのは後者だ。それは根性と呼ばれたり、器と呼ばれたり、本質をみる力(例えば暴力を振るわれても警察に行けば制裁できるという考え)だったりする。それを持つ人はほとんどの場合先を見ている。苦難の先を見て、それに耐える力がアルファの資質といえる。